カテゴリ: インテリアと住宅設備

一軒家の光熱費はどれくらい?新築やリノベーション時に取り入れたいライフコスト削減に役立つおすすめ設備をご紹介します

「念願の一軒家を建てて暮らし始めたら、想像以上に光熱費が高くなってしまった……」という話を耳にしたことはありませんか? 一般的に、戸建ては居住スペースが広い分、冷暖房効率が悪くなりやすく、契約アンペアも大きく設定されるため、マンションと比べると月々の水道・光熱費が上がりやすい傾向があります。

しかし、家づくりの段階で断熱性能や省エネ設備をしっかり取り入れ、日常生活の使い方に気を配れば、大幅に節約することも可能です。今回はまず一軒家の光熱費がどの程度かかるのか、実際のデータに基づいて解説します。

そのうえで、新築・リノベーション時に取り入れるとライフコスト削減に役立つ設備をご紹介します。注文住宅の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

アオイノハコの住宅性能と家づくりの考え方を見る

一軒家の光熱費はどのくらい?平均的な目安を知ろう

まずは一軒家における光熱費の目安を把握しましょう。総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)」を参照すると、世帯人数が増えるほど電気代や水道代が着実に上昇していることがわかります。2023年度の全国平均はこちらになります。

世帯人数 水道・光熱費
1人 約13,000円
2人 約21,600円
4人 約25,600円

一人暮らしでは月12,000〜14,000円前後、4人家族では24,000〜26,000万円前後が平均的なラインです。ただし実際には住宅の性能や地域差、季節ごとの冷暖房費によって上下するため、あくまで目安と考えてください。

地域や季節による変動の大きさ

一軒家の光熱費は、寒さが厳しい地域ほど暖房費が高くなる傾向にあります。たとえば北海道や東北地方では、冬の暖房代が月1万円以上も上乗せされるケースも珍しくありません。一方、夏の暑さが厳しい地域では冷房費がかさんで、年間トータルで見ても全国平均を上回る可能性があります。

さらに、多くの家庭では夏(7〜9月)と冬(12〜2月)の光熱費が高騰しやすく、春秋は低めに落ち着くパターンです。季節ごとの変動が1.5倍以上になる場合もあるため、年間計画を立てる際にはこの変動幅を織り込んでおきましょう。

一軒家の光熱費がマンションより高くなりがちな理由

集合住宅と比べて、戸建ての光熱費が上がりやすいといわれています。主な要因は以下のとおりです。

  • 居住空間が広い:部屋数が多く、上下階があるほど空調効率が下がりやすい
  • 契約アンペア数の違い:同時使用を想定して高めに設定され、基本料金が増える
  • 気密性・断熱性:木造住宅は熱が逃げやすく、外気の影響を受けやすい

これらの要素が重なり、マンションに住んでいた頃よりも月5,000〜1万円ほど出費が増えたというケースもよく見られます。

光熱費が高くなる三大要因と抑え方の基本

光熱費が高くなる主な原因は「気密性・断熱性能の低さ」「設備の省エネ性能不足」「家族の生活習慣」の3つであると考えております。それぞれ解説します。

1 気密性・断熱性の不足

戸建ての光熱費を語るうえで欠かせないのが、家の気密性と断熱性です。壁や天井、床の断熱材が十分でなかったり、サッシや窓の断熱性能が低かったりすると、夏は冷房の効率が落ち、冬は暖気が外に逃げてしまいます。

抑え方の基本

  • 高性能な断熱材を採用し、すき間を減らす施工
  • 複層ガラスや樹脂サッシを導入して熱の出入りを最小化
  • 玄関ドアなど開口部の断熱強化

リノベーションを行う際にも、断熱工事を最優先で検討すると、後々の光熱費削減効果が大きく得られます。アオイノハコの注文住宅は、高気密高断熱にこだわった住宅となっています。私達の家造りの基準と考え方は以下のページよりご参照ください。

アオイノハコの住宅性能と家づくりの考え方を見る

2 家電・設備の省エネ性能

毎日使う家電・設備が旧式のものだと、消費電力やガス代がかなり高くつきます。たとえば10年以上前に製造された冷蔵庫から最新省エネモデルに替えるだけで、年間5,000円〜1万円ほど節約になるケースも珍しくありません。

抑え方の基本

  • エアコンや冷蔵庫は省エネラベルなどをチェック
  • 白熱電球からLEDへ交換し、照明のランニングコストを大幅ダウン
  • 高効率給湯器(エコキュート・エコジョーズなど)で給湯費を削減

日常で使われるエアコンフィルターの清掃や冷蔵庫内の整理整頓など、日頃の心がけでも差が出ます。アオイノハコの注文住宅は家事動線にこだわった間取りを徹底しています。家事が自然に効率よくこなせる動線づくりにより、結果的に省エネに繋がります。

3 家族の生活習慣による差

設備や家電を省エネタイプにしても、使い方が雑だと効果は半減してしまいます。家族全員がこまめにスイッチを切る習慣を持つだけで、月々数百円~千円単位の節約が期待できると言われています。

抑え方の基本

  • 不要な部屋の家電や照明はこまめにOFF
  • エアコンは温度を数度下げる(上げる)だけで消費電力を大幅カット
  • シャワーを出しっぱなしにしない、お風呂は追い焚きを減らす工夫

こうした小さな積み重ねは、年間ベースで見ると意外に大きな節約につながります。

また、家族のライフスタイルに合わせて間取りを設計することが重要です。例えば、アオイノハコ代表の横山夫妻が住む家は、家族全員が集まる二階リビングの中に子どもの勉強スペースを設けることでエアコン1台で家族が快適に過ごせる空間を作っています。

アオイノハコのモデルハウス見学では、実際に代表の横山夫妻が住む家をご見学いただけます。ご見学の最中、気になることがあればなんでもご質問いただけます。モデルハウス見学の様子はYouTubeでもご覧いただけます。ぜひこちらもご覧ください。

ライフコストを節約!家を建てるときに導入したい最新設備

これから新築やリノベーションを検討する方は、始めから省エネ性能を重視したプランニングを行うのがおすすめです。初期コストはやや増えても、光熱費の大幅削減や快適性の向上が期待できます。

スーパーウォール工法(SW工法)

SW工法(スーパーウォール工法)とは、LIXILが提供する高性能住宅工法で、「高気密・高断熱・高耐震」を特徴としています。高性能な断熱材(硬質ウレタンフォーム)を使用し、家全体を断熱パネルで包み込むことで、外気温の影響を受けにくく、夏涼しく冬暖かい住空間を実現します。

また、隙間の少ない精密な施工により、C値(気密性能)1.0以下という高水準の気密性を実現。冷暖房効率が高まり、エネルギーコストを抑えることができます。

太陽光発電システム&蓄電池

屋根の上に太陽光パネルを設置することで、日中に自家発電した電力を自宅で使えます。深夜電力や売電制度を上手に組み合わせると、月々の電気料金が大きく減るだけでなく、電力会社から買う量を最低限に抑えることも可能です。蓄電池を導入すれば、余剰電力を貯めて夜間に利用できるため、電力自給率がさらに上がります。

また、国や自治体では、脱炭素社会の実現に向けて太陽光発電や蓄電池の導入に対して補助金制度を設けています。特に太陽光発電システムを導入することで、「ZEH支援事業」など比較的規模の大きい補助金を受け取ることができます。

注文住宅における補助金の種類や取得方法に関しては下記のページをご参照ください。

注文住宅の補助金取得の流れを詳しく見る

全館空調

全館空調とは、住宅全体を一つの空調システムで管理し、すべての部屋の温度・湿度を一定に保つ空調方式のことです。天井裏や床下に設置したダクトを通じて、1台の空調機で家全体に空気を循環させます。リビングや寝室だけでなく、廊下・脱衣所・トイレなどの温度差も少なくなるため、「どこにいても快適な室温」を実現できます。

そして、全館空調は前述の断熱・気密性能が高い住宅と組み合わせることで、少ないエネルギーで全館を効率的に冷暖房できます。

全館空調に関する詳しい解説は以下のページをご参照ください。

全館空調のメリット・デメリット徹底解説

まとめ

一軒家の光熱費は、マンションよりも高くなる傾向がありますが、家づくりの段階で省エネ対策を講じることで、大幅に抑えることが可能です。気密性・断熱性の高い施工や、太陽光発電・エコキュートの導入、さらに家族全員の省エネ意識が揃えば、長期的に光熱費の負担を軽減できます。

アオイノハコでは、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)にも対応しており、省エネ・創エネを両立した高性能な住まいをご提案しています。補助金制度の活用により、初期費用を抑えながら、将来にわたって経済的かつ快適な暮らしを実現することが可能です。

省エネ性と経済性を兼ね備えたマイホームをご検討中の方は、ぜひアオイノハコへご相談ください。住まいの専門家が、理想の暮らしに最適なプランをご提案いたします。