NEWS
2025.12.8
カテゴリ: アオイマガジン
冬でも暖かい家を建てるポイント5選|工務店アオイノハコが解説

「夏は猛暑・冬は底冷え」という寒暖差の大きい地域が日本の中には多いと思います。そのため、冬でも暖かく快適に過ごせる家づくりには、断熱性能・気密性能・計画換気がとても重要になります。
今回は、SW(スーパーウォール)工法を採用する工務店「アオイノハコ」目線で、最適な冬のあたたかい家をつくる5つのポイントを分かりやすくまとめました。
1. 高性能断熱材で魔法瓶のような家をつくる
冬は朝晩が冷え込みやすく、断熱性能に差が出ます。 SW工法では、高性能な硬質ウレタン断熱材を壁・屋根・床に隙間なく充填するため、
- 外気の冷気を室内に入れない
- 暖房で温めた空気を逃がさない
といった効果が高く、家全体が均一に暖かく保たれるのが特長です。SW工法にて使用される硬質ウレタン断熱材とは、ウレタン樹脂を発泡させ、無数の小さな独立した気泡で構成された断熱材のことです。
この独立気泡が外気を伝えにくくし、断熱性能を大幅に高めています。一般的に、断熱材の中でもトップクラスの熱伝導率の低さを誇ります。そのため、外の冷気や暑さを室内に通しにくく、冬は暖かく、夏は涼しい家がつくれます。

2. 冬の寒さを防ぐためには高気密が必須
いくら断熱材が良くても、隙間が多い家は暖かくなりません。 SW工法は構造パネルで箱のように建物を包み込むため、高い気密性(C値)が確保できます。
気密性能が高いと、
- 隙間風が入らない
- 暖房効率が上がる
- 部屋ごとの温度差が少ない
というメリットがあり、冬には効果を強く実感できます。エアコン一台で家中を暖かく保つことができます。また、冬特有の床からの底冷えもしにくく、快適に過ごすことができます。
SW工法は、壁一枚ずつに 硬質ウレタン+構造用面材の一体型パネル を使用します。これが家をすっぽりと箱のように覆うことで、▪隙間風を防ぐ▪室内温度の安定▪エアコン効率の向上を実現します。断熱+気密の相乗効果で体感温度が大きく変わります。



3. 冬こそ計画換気で室内環境を快適に
気密が高い家で必須となるのが「計画換気」です。SW工法では 24時間計画換気システムを標準的に採用しており、外気を適切に取り入れながら空気をキレイに保ちます。
これにより、
- 冬の結露を防ぐ
- カビやダニの発生リスクを抑える
- 部屋の空気がムラなく循環する
という健康的な住環境が実現します。SW工法で採用される換気方式の一つが、第三種換気システム(第3種換気) です。機械で排気し、給気は自然に任せる換気方式 のことです。
■ 排気(出す空気) → 機械で強制的に外へ出す
■ 給気(入ってくる空気) → 給気口から自然に入る
というシンプルな仕組みです。SW工法は高気密(C値が小さい)ため、機械排気で引っ張ることで、安定した換気量を確保しやすいという相性の良さがあります。気密性が悪い住宅だと、空気がどこから入るかわからず、 効率的な第三種換気は難しくなります。
高気密のSW工法だからこそ機能する換気方式 と言えます。機械で排気給気を行う第一種換気もありますが、弊社では一種換気よりもコストが低く、導入しやすい第三種換気を採用することが多いです。

4. 日射取得を上手に活かす間取り設計
名古屋は冬でも日射量が比較的多い地域。そのため、間取り設計で 日差しを取り込み、自然の暖かさを利用することも大切です。
具体的には、
- 南向きリビング&大開口窓
- 深い軒で夏の日射だけカット
- ダイニングや和室を南側に配置
などの工夫で、冬の暖かさを最大限に活かせます。 SW工法は断熱・気密が高いので日差しの暖かさが室内に長く残るのもポイントです。自由設計の弊社だからこそ間取りへの自由度を最大限に生かし、季節により違う太陽の傾きや日照時間を計算しながら設計していきます。

5. 断熱サッシ+高性能ガラスで冷気をしっかり遮断
窓は家の中で熱の出入りが最も大きい部分です。
そのため、
- 樹脂サッシ
- トリプルガラス or 高性能複層ガラス
を採用することで、冬の冷気を大幅にカットできます。
SW工法と組み合わせることで、▪ 結露しにくい ▪ 窓際のヒヤッと感が減る ▪エアコンの効きが良くなる といった体感的な暖かさが大きく向上します。窓際は寒いもの、結露はしょうがないといった、当たり前だと思って我慢してきたものから解放されます。

まとめ:SW工法で日本の冬を家全体が暖かい暮らしへ
日本の寒い冬を快適に過ごすためには、断熱 × 気密 × 換気 × 日射取得 × 窓性能この5つのバランスが必要です。SW工法はこれらを高いレベルで満たすため、「どの部屋にいても暖かい」「光熱費が下がる」といったメリットを実現しやすい工法です。暖房器具を買い足すのではなく、家の性能から見直してみませんか?



