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2025.9.30
カテゴリ: YouTube動画紹介
防火地域で木造二世帯住宅を実現した事例を動画でご紹介いたします。相続税対策やインテリアの工夫も盛り込んだ理想の住まいが完成いたしました

こちらの記事は「防火地域で叶えた木造二世帯住宅」紹介動画の文字起こし記事となっております。ぜひ本編動画もあわせてご覧ください。
防火地域という限られた条件の中で木造住宅を実現した工夫や、相続税対策・インテリア・暮らしの工夫について段階的にご紹介しています。これから二世帯住宅や注文住宅をご検討の方にとって、参考となる内容になっております。
記事と動画をあわせてご覧いただくことで、より具体的にイメージしていただけます。
▼本編動画はこちら
お施主様のご要望
皆さま、こんにちは。アオイノハコの横山です。今回は、私たちがお手伝いさせていただいた新しいお住まいが完成しましたので、ご紹介いたします。
ご夫妻世代、お子さま世代、ご両親世代が共に暮らす、3世代対応の二世帯住宅です。防火地域での木造住宅という制約がある中で、相続税対策や細部までこだわったインテリアなど、さまざまな工夫が詰まったお家となっております。ぜひ最後までご覧ください。
今回のお住まいには、大きく3つのご要望がありました。
- 1つ目は「二世帯住宅」であること。
- 2つ目は「防火地域に建つ木造住宅」であること。
- 3つ目は「相続税対策を兼ねた住まいづくり」であることです。
1階には親世帯、2階には子世帯、それぞれに玄関を設けた「完全分離型」の二世帯住宅となっております。
完全分離型であっても、室内の中扉から行き来できる仕様とすることで、住宅として認められ、相続税・不動産取得税・固定資産税などの優遇を受けることができます。
親世帯の玄関
それではまず、親世帯の玄関からご案内いたします。こちらの飾り棚は、お母さまのご要望を反映して製作いたしました。また、収納については、手前が下足入れになっており、奥のスペースには掃除機を収納できるよう下部にコンセントを設置しております。
お祖父様のお仕事部屋
こちらのスペースは、お祖父様のお仕事部屋としてもご利用いただけるようになっています。大容量の本棚を設置し、LDKとはロールスクリーンで仕切れるようにしました。来客時にも対応できるよう、この通路部分とそうでない部分、それぞれ2枚のスクリーンをご用意しています。
親世帯の和室スペース
続いて和室のご紹介です。和室は、お仏壇を置くスペースと収納を設け、床には畳を採用しました。建具はあえて下にレールのあるタイプを選択しています。これは工事の際に扉をすべて外す必要があったためで、そのご要望に合わせて、上吊りタイプではなく下レール式の三本引き戸を採用いたしました。
親世帯のキッチン
こちらがキッチンになります。お母様がIHの操作に迷われたときにも安心できるように、子世帯と同じ機種を採用されています。
親世帯の洗面化粧台と浴室
洗面化粧台は、既製品の方が使いやすいということで、LIXILの「ピアラ」を選ばれました。続いて脱衣室です。室内物干しを設置し、日常的に洗濯物を干せる仕様となっています。浴室はご両親お二人で使うことを想定し、小さめのサイズを採用されています。
親世帯のお手洗い
こちらがお手洗いになります。正面のアクセントクロスは、お母さまがお気に入りのデザインを選ばれました。空間全体としては、落ち着いたシックな雰囲気でまとめられています。
子世帯の玄関
続きまして、子世帯の玄関から順にご紹介いたします。こちらには、床から天井まで備え付けられた大容量の収納があります。
反対側には飾り棚を設け、天井にはスリット状の間接照明を取り入れることで、スタイリッシュな雰囲気を演出しています。正面には、弊社の施主様で採用されることが多い鉄骨階段を配置しました。
玄関収納の奥の扉からは親世帯に繋がる仕様になっています。これにより、住宅としても認められる構成になっています。
子世帯の住居スペース
それでは2階にある子世帯の住居スペースをご紹介します。まずこちらの扉は奥さまのご要望により設置された、天井まで高さのあるLIXIL製の建具です。ガラスとアルミで構成されており、空間に軽やかさと高級感をもたらしています。
子世帯の浴室
まずは浴室からご紹介いたします。全体をグレーのトーンで統一されたお住まいですので、浴室も同じくグレーの面材をお選びいただきました。
子世帯の洗面とお手洗い
続いて造作の洗面台です。家具で使用された素材に合わせて、グレーの扉とメラミン仕上げのスタイリッシュなカウンターを採用しています。上部の照明は、お施主さまお気に入りのものを選定し、取り付けさせていただきました。
こちらがお手洗いです。既製品の収納をうまく活用し、トイレットペーパーなどを置けるように、カウンターを設置しています。
子世帯のキッチン
キッチンも「すっきりとした雰囲気」をテーマに、床から天井までの建具収納を設け、食器類をスマートに収められる仕様といたしました。
このスペースはリビング・ダイニングから少し隠れた位置にあり、電子レンジや炊飯器などを置けるように設計されています。反対側には冷蔵庫のスペースを確保しました。
また、腰壁部分にはアクセントクロスを採用し、棚やキッチンパネルと同じグレーの色調でまとめることで、空間全体を統一感のある落ち着いたインテリアに仕上げています。
防火地域の木造住宅を実現する工夫
こちらのお住まいは防火地域内の木造住宅であるため、通常よりも壁の厚みを増すことで、防火性能を確保しながら木造住宅を実現しています。
2階と1階をつなぐバーチカルブラインド
こちらのバーチカルブラインドは、1階の親世帯部分と2階の子世帯部分が外観から見て一体的に連続したデザインに感じられるよう採用されています。
また、2階部分にはスリットを設け、間接照明を組み込むことで、スタイリッシュな雰囲気を演出しています。
子世帯の小上がりスペース
続いて、畳の小上がりスペースです。当初からのご要望により、一段高く上げた床に琉球畳を採用し、和の趣を取り入れました。子世帯エリアに設けたこの空間は、くつろぎの場としてもご活用いただけます。
子世帯の個室
次に個室のご案内です。こちらはお子さまのお部屋で、アクセントクロスを取り入れています。
さらに、もう一つのお部屋にもアクセントクロスを採用し、濃いグレーを基調に落ち着いた印象に仕上げています。
そしてこちらがご夫婦の寝室スペースです。優しいトーンのアクセントクロスを用い、明るく安心感のある雰囲気を演出しています。
ウォークインクローゼット
こちらはクローゼットになります。今回の敷地はやや変形した土地であったため、このクローゼットを敷地先端の細い部分に配置するレイアウトとしています。
当社は完全自由設計ですので、このように変形地であっても、その特性を活かした最適なプランをご提案することが可能です。ぜひお気軽にご相談ください。
さいごに
いかがでしたでしょうか。今回は、3世代が暮らす二世帯住宅をご紹介いたしました。ご家族のつながりを大切にしながらも、プライバシーや生活リズムの違いに配慮した間取りとなっています。
防火地域という制約のある中で、大手ハウスメーカーではご予算が合わず、弊社にご依頼いただきました。仕様のグレードは落とさず、木造でありながらもご予算内でご要望をすべて満たしたお住まいが完成しました。また、将来を見据えた相続税対策についてもご要望にお応えすることができました。
アオイノハコの家づくりは、自由設計による注文住宅です。お一人おひとりの暮らし方やご家族構成に合わせて、間取りもデザインもゼロから一緒に考えさせていただきます。
モデルハウスのご見学や個別相談は無料で承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。皆さまからのご連絡を心よりお待ちしております。