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ウッドデッキの塗り替えをDIY|キシラデコール

ウッドデッキの塗装

夏休みを利用して、娘とテラスのウッドデッキの塗り替えをしました。我家のウッドデッキの素材は、『セランガンバツ』という堅木を使っており、サンドペーパーを当てた後、デッキ全体に水を掛けながら、表面の汚れをデッキブラシと亀の子たわしでこすりながら流し、丸2日よく乾かしてから、塗装しました。

我家は築5年目で、元々のデッキ材『セランガンバツ』は、竣工当時無塗装の状態でした。5年が経過する間に汚れ防止の透明な撥水塗料は2度程塗っています。

色付の塗料での塗り直しは今回が初めてですが、2ヶ月に1度のペースでデッキブラシを使っての水洗いは行っていたので、古い汚れ防止の塗膜が、残っている状態ではありませんでしたが、塗料が付着しやすいようにサンドペーパー#240で軽く表面を削った後、水洗いして塗装しました。

使っているデッキブラシは、ドイツレデッカー社の子供用デッキブラシです。木製なので、テラスの見える場所に置いておいてもかわいいのでおススメです。いつもデッキブラシでの水洗いは娘がやってくれているのでサイズ感もちょうどよいです。

直接、雨に当たっている部分と屋根がある部分とで劣化の差があり、劣化が激しい部分はよく染み込み、屋根のある部分は塗料の染み込みは悪かったです。その部分は塗り重ねる回数を変えました。

場所により塗り重ねる回数を変えると塗りムラの原因となりますが、そもそもムラができている状態なのと、素人仕事なのでそこは気にせず、雨が当たり劣化しない事を優先に行いました!

キシラデコールの色は『カスタニ』

我が家が使用したキシラデコールの色は『カスタニ』。我家のデッキは雨や直射日光が当たっている場所と当たっていない場所の色ムラが大きかったので、今回はセランガンバツ元々の色に近い色を選び塗りました。

今回は弊社がいつもお世話になっている名古屋市中川区にある塗装屋さん「株式会社吉田塗装店」のアドバイスで油性のキシラデコールを使用しています。

キシラデコール塗装後

油性キシラデコールの注意点

油性塗料は、水性に比べて塗料の臭いは出ますが、油性の方が塗り心地が良く塗りムラが少ないようです。ただし、油性は誤って塗装範囲以外に付いてしまった場合、取れないので注意が必要です!

今回私が失敗した点は、塗料が入っている缶から塗装用バケツに移す際にこぼしてしまいました・・・。塗料の缶は上手く注げる作りではないので、塗料がこぼれても下に染み込みにくい厚口の段ボールなどの上での作業をオススメします。我家は塗料用バケツの内側に入れる薄い内容器を小さめの段ボールに入れて作業しました。

その他の注意点としては、作業前に塗料の缶の底に溜まって分離している状態なので、棒でよくかき混ぜた後、缶をゆすって全体を混ぜてから塗装用バケツに移すことが重要です!!そして、塗り始めるエリアと塗り終わるエリアをあらかじめ決めて塗り始める事です。

我家はテラスが2階にあり、室内からしか出入ができないため、出入り口から遠い場所・雨が当たり劣化が激しい場所から塗はじめました。油性キシラデコールのデメリットの臭いにも注意です、今回は屋外の風通しが良い場所での作業でしたが、それでも窓の開閉により家の中まで臭いが入ってきますので、溶剤の臭いに敏感な方は注意が必要です。

塗装範囲が広い場合はご近所への配慮も必要かもしれません。塗装後は、水がかかっても弾く状態になりました。これでしばらくは雨の日も安心です!

水が弾いてる

キシラデコールとは

キシラデコール(Xyladecor)は、屋外木部用の木材保護塗料でドイツの老舗塗料メーカー「バルティス社」が開発したものです。

キシラデコールの主な特徴

屋外の木材(ウッドデッキ、外壁、ログハウス、フェンス、門扉など)によく使用され、油性が主流です。木材をシロアリ等から守る成分が含まれており、防腐・防虫効果があります。紫外線や雨風に強く、長期間木材を保護してくれます。

キシラデコールは表面に膜を張るのではなく、木に浸透して保護するタイプです。また、カラーバリエーションも豊富で木目を活かした自然な仕上がりが可能となるのもメリットです。

 

キシラデコールがよく使われる場所

  • ウッドデッキ
  • ログハウス
  • 木製フェンス
  • 外壁の木部

キシラデコールの塗り方

 ① 必要な道具

  • キシラデコール(目的に合った色・種類)
  • 刷毛(塗料用・木部用がおすすめ)
  • サンドペーパー(#120〜#180)
  • 手袋・マスク・養生シート
  • ウエス(ふき取り用)
  • マスキングテープ(塗らない部分の保護)

② 下地処理(重要)

木材表面が汚れていたり、古い塗膜が残っていると、塗料がうまく浸透しませんので、サンドペーパーで軽く研磨して、表面を整えてください。湿っている場合は完全に乾かし、汚れやほこりやカビ、古い塗膜をきれいに落とします。

 ③ 塗装(2回塗りが基本)

塗装前によく混ぜることが重要です。丸缶は「皮スキ」を使うと開けやすいです。開けた後、棒で缶の底を混ぜてください。混ぜ方が不十分だと、顔料が沈殿したままになり、薄い色の仕上がりになってしまいます。使用中も定期的に混ぜた方が確実です。

1回目は木目に沿って、薄く・均一に塗り、液だれや塗りすぎに注意が必要です。2回目の塗装は1回目が完全に乾いたら、色ムラがないように丁寧に同じように薄く塗ります。

 ④ 塗装時の気候

晴れていて、気温が5〜30℃の範囲が良いです。乾きにくかったり、ムラになりやすいので雨の日や湿度の高い日は避けるといいかもしれません。また、直射日光が強い場合は、塗料が早く乾きすぎてムラになるので注意が必要です。

⑤ 仕上げ・片付け

乾燥後、手で触ってべたつかなければ大丈夫です。使用後の刷毛は塗料に適した溶剤(ペイントうすめ液)で洗浄し、未使用分の塗料は密閉して保存するといいでしょう。

キシラデコールは、屋外木材を美しく、長持ちさせるための塗料です。「木目を活かした仕上がり」にしたいときにおすすめの塗料です。

まとめ

キシラデコールを使用してウッドデッキがきれいに生まれ変わりました。今回のお住まいの様子は、施工事例ページにて詳しくご紹介しております。ぜひ併せてご覧ください。

施工事例コンクリート打ち放しの2階建てのハコ